ヨガ教師が廃材で作った家具なしの家 Tiny House 5 (オザーク・マウンテンズ、アーカンソー州、アメリカ)

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ヨガ教師のジェイミーが建てたタイニーハウス は、ほとんどに廃材や古い建具、自然素材を用いて、なんと12,000ドルしかかかってない。それまでの暮らしの物語を刻んで再生された材料は、新しい空間にしっくりと調和している。これを、建築の経験などまったくない彼女が、一人で仕上げたなんてにわかに信じがたいことだ。

屋上でヨガをするシーンが出てくるが、二つのベンチがあるだけの家具なしの家だから、雨の日でもヨガをするスペースが十分にある。他にも、起きがけに、ぶら下がって全身ストレッチをするためにロフトに登るハシゴであったり、よじ登ったり、ぶら下がったりするための工夫が家のあちこちにしつらえてある。日常的にのびのびと体を動かし伸ばすことができる空間は、カロリーを燃やし、強い筋肉を作り、健康に良い影響を与え、もちろん、自然と、仕事としているヨガの習熟にもつながっているのだろう。

廃材ゆえの一律でない持ち味を上手に生かし、天井や床や壁にリズミカルに配置し、エスニックな味わいの、たくさんのカラフルなクッションや布で部屋にアクセントをつけ、気持ちの良い空間を作っている。その意味で、タイニーハウス なら、資金が乏しくても、また特別な技術がなくても、パーソナルな美意識と自由なセンスさえあれば、こんな素敵な暮らしができるぞという楽しい見本にもなっている、と思う。

最初の映像に出てくるが、彼女のタイニーハウス は、実は、ヨガ教師がトレーニングのために集まっている、大自然の中のコミュニティYoga Shalaの中にある。共同で使える大きなキッチンやガーデンやオーガニック野菜畑などがあり、そのこともシンプルな暮らしができる要因となっているのだろう。