聖書

「パウロ 十字架の使徒 青野太潮」(岩波新書)をめぐっての対話

H先生 お借りした「パウロ 十字架の使徒 青野太潮」(岩波新書)を巡って、以下、思い出と感想を混ぜ合わせて少し長く書きました。お読みいただければ嬉しいです。 大学に入ってアルバイトでお金ができたのでカメラを買いました。ズームレンズは高いので望遠1…

H先生への手紙 時間は人間にはコントロールできない

「わたしはアルファでありオメガである」という聖書にも何度か出てくる有名な言葉。改めて考えるとこれは「わたしは時間である」というに等しいなと気付いた昨今です。身近な作家の営為を見ても、如何に空間的な制限にとどまってるものに、永遠の時間を注ぎ…

コロナ禍の中の教会 10月2日、H先生への手紙から

教会では9月から聖餐式こそ行われるようになりましたが、ソーシャルデスタンスとやらを守りつつ、私とIさんを例外に全員マスクでの礼拝になっています。私は最初からどうしてこんなあたりを見ても誰も倒れている人がいない風邪を怖がってるんだろう、と不思…

Tさんへの手紙

妻がパートに出かける前に、キッチンの隅っこで毎朝声を出して聖書を読んでいます。現在、旧約はエゼキエル、新約はヨハネの福音書です。神の言葉を人間の言葉に変えてしまう、有害な釈義書に頼らなくても、旧新一緒にただ繰り返し読むことで言葉がひびきあ…

救い主を前に呟いた男 ポンテオ・ピラト

尊敬する老牧師に送った手紙をここに再録させてもらいます。 貴重な感想までいただき本当に感謝です。前に先生のメールを読んで、関連することで聖書に基づく感想めいたものを書いていました。先生に送るのはおこがましいと思って、一度送るのを留保したメー…

神なき時代の信仰

心で受け止めたことを、文章にするときにはとりわけ慎重でなければならないと思う。言葉にしようと思考する過程で脳回路が最初とは別の方向へとずれていってしまう。罪が派生する過程を慎重に避けつつ思考するのは至難の技と思う。この思考の道を正しく導い…