森の中のファンタジックキャビン Tiny House 2 (オリンピア、アメリカ)

www.youtube.com

子供時代に頭に浮かんだようなビジョンを実現した。こうなるとアート作品ー彼(Jacob W. H.)の言葉によると居住できる彫刻ーと言った方が良いかもしれない。日々作品づくりに取り組むように、太平洋に面したワシントン州オリンピアの奥深い森の中、魅惑的なスモールキャビンを作り続けている。

最初に紹介しているスモールキャビンの外観は、周りのアメリカ杉に覆われた森の景観ともマッチして、ファンタジーノベルにでも出てきそうな雰囲気。上からの映像を見ると分かるが、全体の構造は十字架状をしており、鋭い傾斜角の屋根とともに、まさしく森の中のカテドラルといった感じである。室内の屋根の真ん中には十字架が取り付けられている。材料は街の建物から集めて来た廃材を用いているが、屋根には森から集めて来た苔をベールのようにかけて、それが妖精の住まいのような趣を醸している。

今、建築中の最新のキャビンは、八角形の建物で、特徴的な屋根はピラミット型で王冠のようにも見える。近くを散歩する人が、木々の間に振り仰いで見て、驚いて喜んでくれることが何よりも嬉しいという。「手を見つめた時に、この手が何を成し遂げて来たか、私の歴史が浮かび上がってくる」と、創ることから生まれる喜びを、目を輝かせて語る彼の表情がいい。