オフ・グリッドのボートハウスで引退生活 Tiny House 7 (ニュージーランド)

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マークは、プロのパントマイムとクラウンとして、世界中をめぐり、たくさんの人々に笑顔を送り届けてきた。引退した今は、ニュージーランドマングローブが繁茂する島の湾にある、ボートハウスが集まったコミュニティで、幸福な日々を送っている。

マークのジプシーローズと名付けたタイニーボートハウスは、電気は太陽光発電で、料理や飲料用の水は天水を利用。現在の気候変動を、孫たち世代のために心配し、自分の世代の責任として、CO2をばらまく車や工業製品がない生活で、その問題の軽減に少しでも役立ち、そのようなシンプルな生活の中に喜びがあることを教えたいと思って、この生活を選んだと語る。

このボートハウスは一人で暮らすには、キッチン、シャワー、ベッドルーム、居間など十分な設備が整っていて、夏に訪れる家族のためのゲストルームもある。天井のみっともない白いスタイリングパネルは布を貼って隠したが、それがこのボートハウスのユニークで素敵な衣装になっている。

ユニークなキャラクターとヒストリーを持つマークは、壁に飾られた写真を見せながら生涯を語る。子供時代は、今では考えられらないくらいとてもシャイだった。しかし、大学時代にマイムを見に行って、ボディーを完璧にコントロールする姿に感動して、フランスでマイムを習い、この道に入った。

海につながって水面は日に2回上がり下がりし、マングローブの密林も絶えず変化し続けている。しかし、太平洋をカルフォルニアからヨットで渡った経験もある彼には、水上の生活はなんの不安もないのだろう。むしろ、カヤックが唯一の交通手段であるここで聞こえるのは波の囁き、鳥の声だけで、まったくの静寂がある。彼が親しんでいるメディテーションのために、これぐらい最適な場所はないだろう。