ヨネジーの個人的なコロナ覚書

ヨネジーがコロナヴィールスに関してどう考えて来たか。その時々に共感したサイト記事とともに時系列で記録しておこう。何よりも自分自身の覚書のために。はじめの時からこの騒動が実態を離れたものであると思っていたのが、自分で確認できた。「共同幻想」がどう形成されていくか、具体的現象をもとに実地経験させていただいているようだ。

しかし、この馬鹿げた物語がインターネットを媒介に世界中で共有されてしまう、夢ではない現実の恐ろしさ。あまりにカフカ的な!こうやって、はっきりした原因もなくかつての世界大戦も広がったんだろうなあ。戦争の因果関係をいくら頭のいい方が考えても分からないわけだ。だって原因結果に基づくストーリーなんて、後からの辻褄合わせでヒュームやニーチェの言葉を引かなくても、はじめから存在しないんだから。すべての歴史書はこの事実の隠蔽だ!

1月31日

冷静に定量的に見ると十年前のこの時の方が患者数、死者数が凄まじかったが、この時は世の反応はどうだったのだろう。今回はバイアスの働き方が異常でその方が怖い。

www.youtube.com

2月24日

新型コロナウイルス感染をPCRで判定しても、様々な問題が発生する可能性があります。 | 五本木クリニック

2月25日

CNN.co.jp : 全米でインフルエンザの猛威続く 死者1.4万人、感染者2600万人

コロナで大騒ぎすることの経済損失の方が心配だ。

2月27日

しかし、専門家の立場からの、データをベースにしたこういう意見(インフルエンザとは危険性が格段に違うという)もある。芸能人に類する素人や最初からポリティカルな目的を持っている人が騒いでもどうにかなる問題ではないので、また所詮結果が証明する問題かもしれないが、反対の立場の意見も含めて、専門家の冷静な意見には耳傾けたい。

www.jmedj.co.jp

2月28日

新型肺炎「日本は感染症と公衆衛生のリテラシーを高めよう」免疫学の大家がPCR論争に苦言(木村正人) - 個人 - Yahoo!ニュース

3月2日

コロナは今やマスコミで増幅された「社会問題」。むやみに怖がらず、トイレットペーパー買いに走らないためにも、最低限これぐらいのことは共有しておきたい。わかりやすく適切なgoodなまとめ。

【医師直伝】間違いだらけの新型コロナウイルス〜いま日本人が知っておくべき6つのこと。 - 南日本ヘルスリサーチラボ

3月14日

安心を求めたらきりがない。

安心ばかりを求める社会は滅亡する | 小幡 績 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

3月27日

アジア地区での結核の拡散は、コロナのように目新しくないので絶対「政治課題」にならないし、またそれに寄生するマスコミの報道対象にもならない。この数値だけ見ても多くの都市のロックダウンが必要なはずだ。南東アジアでも実に100万人以上毎年死んでいるのに驚く。人間は何かの原因で100%死ぬ、それが究極のリアリティーなのだが、多くの人はそれを受け入れ難いのだろう。

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なぜ日本は他国と比べて、コロナの重症化が抑えられているのか、研究者の注目を集めているが、「BCG」の接種が関係しているという「仮説」があるようだ。

https://www.jsatonotes.com/…/if-i-were-north-americaneurope…
https://www.mpg.de/14610776/immune-boost-corona-virus

3月28日

BCGがコロナに効く?昨日のネタはガセネタではなかった。

豪 BCGワクチン 新型コロナウイルスに有効か臨床試験へ | NHKニュース

 

3月30日

Darren Weingrow - Midtown Manhattan 12 PM Today | Facebook

3月30日

消費者に一律にばらまいても何もならない。経済を実質的に支え福祉のための財源になってきた商工業者に対して、あまりに失礼ではないか。彼らはなくてもいい存在だったのか。それらの傷んでいる業界とその結果、職を失って本当に困っている従事者に対してまず実質的な手当をするのが筋ではないか?そしてワクチンの有無に関わらず、抗体検査により集団免疫が確認されたら、早めに終結宣言をし常態を回復させるべきだ。(死亡者0=究極の安心を待っていたら本当に恐慌状態になる)。日本だけではないが、どこにでもいる、底なしの心理的不安に駆られたクレーマーを目当てにしたパーフォーマンス政治を続けるのはやめてほしい。この筆者、競馬好きの変わった超秀才だが、ときどき時代に流されない、世論におもねない鋭いことを言う。

新型コロナショック対策:消費税減税も現金給付も100%間違いだ | 小幡 績 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

4月1日

かつての鬼畜米英、そしてファシストがコロナに入れ替わっているだけ。でも世界中がそうだからこれは何なんだろうと思い悩む。日は朝(あした)、朝は七時(ななとき)、片岡に露みちて、揚雲雀(あげひばり)なのりいで、蝸牛(かたつむり)枝に這ひ、神、そらに知ろしめす。すべて世は事も無し。God's in His heaven --All's right with the world!(上田敏 海潮音

志村けんさんの訃報報道に感じる違和感|藤原ひろのぶ|note

Ed Askew‥今もブルックリンに無事でいるだろうか。こういうゆらゆらした撮り方なら負けない。

https://www.youtube.com/watch?v=65syVvVN7ME&feature=share&fbclid=IwAR1r4xvjW-SZntkfvPuU9kYfKw0_MkeZE7ScOlH92hEZnHe0ugcqetIdWmU

4月3日

NY is a kids bikers’ paradise now due to COVID-19.「王様は裸だ!」全世界的な嘘に子どもたちの「えーじゃないか」騒動。真面目な人は見ないでください。

https://www.youtube.com/watch?v=kGPACP_srAI&feature=share&fbclid=IwAR0n7p3zhXJkdOPn1R9GY84Y1g5AtbFIkZ5pc36MrYEWPiB6kV026KYdAYk

4月5日

人の命も含めて格段に大きな被害を及ぼす経済恐慌の方が数万倍怖い。コロナウイルス禍は、人々の非合理な恐怖と、それに乗っかったり応えることをビジネスにする人たちが幾何級数的に膨らました幻影の要素が強い。しかし、誰もがその幻影を現実として生きざる得ない矛盾。カフカの小説より奇妙なことが起こっている。

東京都に「緊急事態宣言」は必要か – アゴラ

4月7日

欧米より早い時点で重症患者が出ていながら欧米のような爆発的な増加がこれまで見られていない謎。本格的な検証が始まっている。

日本製のBCGワクチンが新型コロナウイルスに対する免疫になっていた可能性 | ナゾロジー

10年前の新型インフルの時にはこんなにまで騒がなかった。そのことを思い出してほしい。その危険性はたいして変わらないのに、そして現実に新型インフルは今も変異しながら世界中を周り続け、USでは今シーズンだけで14000人死んでいる。

しかし、どこの政府も政治的には耳目の集まっているコロナ(ネーミングの妙)の方が政権安定のためには大事なのだ。マスメディアだけでない、かつてとは比較にならない数の人々が注目しSNSを通して真偽のはきりしない情報を発信しているのだから。

これと関連して、日経に昨日トイレットペーパー騒動についての追跡記事が載っているので見て欲しい。コロナウイルスを私は半ば新種の脳ウィルスと思って見ている。

これからも新種のウィルスが現れるたびこれ(ロックダウン等)を続けるつもりなのだろうか。それでは経済的破滅は目に見えている。そこでは生活のために日々働いている多くの人が様々な原因で死に追いやられる。

私はちなみに「コロナ脳ウィルス」と呼んでいます。同じ感想を抱いてる人のブログを。https://nativ.media/16738/

日経の記事に関して、最初は一人のツィッターのポストから始まったのだそうです。中国産のトイレットペーパーが品切れで届かない、という。それに対して、そんなことはないよ、と誤解を招く情報を正す「善意の人」のポストが次々なされた。しかし、それが逆にトイレットペーパーに問題が起きているみたいという不安心理に油をそそぐ結果になったという記事内容です。

人を動かすのは正しい論理ではない、不安の感情なのでしょう。論理は感情が動いた後の理屈づけとして機能する。破壊的な出来事は一人の極悪人が起こすのではない。人々の頭脳に不合理なことを起こす小さな悪魔がいる。本当に怖い。ところで脳ウィルスというのはレトリックですからお間違えなきよう。

この危急の時に国会の与野党は何をしているという批判に対して。

悲しいことにもともと野党も与党も政策立案能力がないのです。それを持っているのは学歴上位の官僚だけです。だから、官僚が作り上げ、すでに内輪では決まったものを了承するかどうかが国会の場になているのです。野党の唯一のやりようとしては、だからこれに難癖をつけ、またスキャンダルを暴き立てて紛糾させ、時間切で非承認に持ち込むしか手がないのです。

かつて小沢は(今はダメになってしまいましたが)官僚と対抗できるブレーンを集め、この官僚支配を潰そうとしましたが、逆にそうなると都合の悪い勢力と、結果的にそれと結託したマスコミにスキャンダルを振りまかれ潰されてしまいました。だから残念ながら議会制民主主義は見かけだけのパーフォーマンス(だからそれが上手な芸能人の次のステップになっている)で実質は官僚制なのです。

戦前も昭和10年代ごろまでには我々が思い込んでいる以上に議会制民主主義は発達していたのです。しかし、危機で立ち行かなくなり、急速に「大政翼賛」的になって行った。その結末は国民の非合理な感情を反映した無謀な戦争になったことはご存知の通りです。だから東條英機だけが悪いわけでなない。これは日本の政治の宿痾でもあると同時に、世界で他の制度(独裁制)よりマシである(チャーチル曰く)が欠陥だらけの民主制の宿痾でもあるのです。これは理想通りにいかない、とても難しい制度です。そのことがよく分かって、おまかせでなく、まず一人一人冷静に自分の頭(単なる頭脳ではない感覚や経験も含む、人間一人一人に備わったそれを小林秀雄は、デカルトを取り上げながら「常識」といった)で考え、選挙に反映させていくしかないのではと思います。

4月8日

昨日東京都を始め、主要都市で「緊急事態宣言」。人々の異常な不安心理を背景に、空気を読むことだけに長けた政治家がとるパーフォーマンスなら、どちらに転んでもこれしかないと思っていたら、その通りになった。

つまり、感染者数が増え続けたとしても、必要な最善の処置は取ったと言い逃れるられるアリバイ証明のために。反対に感染者数が減ったら、あの勇気ある処置のゆえと自らの功績にもできる。

データを欧米と冷静に比較してみると後者の方が可能性が大きいと思いたいが。彼らが、感染者が欧米に比べて極端に少ないこの時を逃すはずがない。今ならどちらに転んでも安泰だ。そしてできるだけマスコミとタイアップして派手派手しくやるに限るというわけだ。

いやあ、実地で政治学の勉強をさせていただいている。ただし幼稚なマキャベリズムだが。最もほとんどの政治はマキャベリズムなのだが。しかし、経済はどうなるのだ。それで死ぬ確率(毎日の死亡原因のうちコロナが占める割合)が極めて小さいコロナと違って、現実に一人ひとりに100%降りかかる災厄、もっと深刻な第2ラウンドが待っている。

4月12日

コロナの感染者数は、現在6000人、死亡者数180人だが、非合理な不安心理の声高な要請を背景にした、一人の「権威ある」専門学者の「勘違い」とそれをベースにした施策は、東京だけでなく、例外なく確実に、日本全国「1億人」山の中まで、現実の生活に感染し、一律に手ひどい結果を招来する。
わかりやすいように例えで言おう。スギ花粉症を解決するには確かに杉の木を全部切ってしまえば良い。この方はそれと同じことを言っている。おそらく80パーセントというのは、この潔癖な、しかし現実の生業のことは皆目知らないこの学者の、世の中の現実との妥協点なのだ。こういう生真面目な専門家との間に立ってそれを常識に基づいて処理できる政治家がいない。大衆の前で演技することに長けた巧みなパーフォーマーはたくさんいるが。

「8割おじさん」の勘違い – アゴラ

 4月14日

「日本のコロナの患者数は4,257人、死者は98人だが、今シーズンのインフル患者数は約700万人、(ワクチンがあるにも関わらず)死者は1,000人を超える」。「欧米(日本より感染者発現がほぼ1ケ月遅い)でコロナの死者数がピークアウトし始めているとき、日本(1月半ばから流行が始まった)だけ突然カーブが上方屈折して、指数関数で増えることはありえない。経済学でこんな景気予測をやったら、頭がおかしいと思われるレベルである」。これまでの数値を読む(私のような小学生並みの算数力でも分かるグラフだ)と、明らかにインフルの方が恐ろしいと思うのに。この非合理な恐怖はどこからきているの?例年になく注意したおかげで、今年はインフルにかからなかったが、後に一億人に確実に及ぶ、経済的代償の方が私には恐ろしい。

なぜ人々は新型コロナをインフルエンザ以上に恐れるのか – アゴラ

私をヒーローなんて呼ばないで。私の意思に反して殉教者にさせられているのだから。(看護師さん?人々の恐怖を煽る過剰情報のせいで、危機的な状況に置かれている医療の最前線にいる人をお気の毒に思う。)

Richard Bolstad - Don’t romanticize mass murder, and... | Facebook

 4月19日
うちには東日本大震災以来テレビも新聞もない。テレビはパート先に行く途中立ち寄る蕎麦屋や中華屋で見たり、新聞はパート先においてある日経と朝日を休憩時間に眺める程度。マスメディアはこれで十分だ。何に十分かというと、完全に引退したわけでもないので、まだ「怖い世間」(引揚者の、うちの死んだ母がよく言っていた)に適当に合わせなければならない場面があるからだ。その空気読みの能力を失ったら日本では生存は危うい。学校や会社ではそれを骨に髄に叩き込まれる。
 
全国版「緊急事態宣言」がついに出た。absurdと思う。しかし、これを国民の80%が支持しているのだそうだ。むしろカッカきて「遅すぎる」と避難する声が大きいようだ。(クワバラクワバラ)そのことをまたマスコミが拡声器にかけている。こんな時に異論を述べたら、それこそ非国民扱いになりそうだ。
 
しかし、まあ、欧米の先進各国と比べると、死亡者数と感染者数の異常な低さは何なんだろう。誰もがそれを変に思うはずだが、誰も(頭がいいと自称する人ほど)がその事実が見えないようだ。ロックダウンをやった国が必ずしも成果をあげているわけでもない。むしろ、どうして日本は違うのか、まずそのことを検証するのが有効な対策を立てる前に必要なはずだが、先進各国に歩調を合わせて(日本も先進国だからという自負があるのか。)結局は右に倣えになってしまった。
 
これで日本もあっさり確実に経済恐慌への仲間入りだ。かつて米国に宣戦布告した時に、みんな今までの支えが取れたように爽やかな気持ちになったというが、これに近い気持ちに、みんな今はなっているのだろう。「米英撃つべし」。いや「コロナ撃つべし」で「1億総火の玉」というわけだ。しかし、これからが怖いぞ。
 
経済恐慌が怖い、というと必ず最もらしく出てくるのが「経済より人の命が大事」という最もらしい意見。思うにこういう意見に頷くのは、おそらく、明日食べるために、日々辛い仕事をせざる得ないような、あるいは下賤な(彼らはきっとそう思っている)金勘定をせざる得ない市井の商売人では、絶対ないと思う。経済が悪化しても何の影響も受けない恵まれた方たちなのだ、と思う。
 
勇ましい「緊急事態宣言」の影で、今、無言で店をたたみ、または仕事を失う人たちを思う。根拠のはっきりしない80%を唱える人たちに、そして今こそ経済優先の世の変わり目などと、安全地帯からしたり顔でいう人たちに、彼らは本来世の中にいなくてもいい人たちだったのか伺いたい。
 
4月20日
大体予測した通りに沈静化の方向が見えてきたようだ。しかし、過剰に作られ拡大された恐怖が、ポピュリズムと化していた政治を動かしついに経済に致命的な打撃を与えてしまっている。これからが本当にどうなるか。経済優先の世の中が変わるなどと高みの見物ができるのは恵まれた少数だと思う。自分も含めて爺さんでも「戦争を知らない子どもたち」が今やほとんどだがこのリアリティに耐えられるだろうか。もちろん軟着陸を望んでいるのだが。

http://agora-web.jp/archives/2045554.html

これ普通の風邪に毛の生えた程度のものですから。既往症のない、あるいは抵抗力のある大抵の人は3日間高熱が出て治ってしまう。私も何度も経験しました。でも世界中のマスコミやSNSがこのたくさんある感染症の一つに強烈にフォーカスしてしまい、中世のペストのようにしてしまった。はるかに死亡者数が多い他の病気は一体どうしたんだよ。インフルエンザだって、今期で3000人死んでいるのに、誰も注目しない。失礼な。(厚生省のサイトに行けばすぐわかるが、マスコミは視聴率稼げないのでそんなこと言わない。)

 

フォーカスの結果起こったのは現実の医療崩壊風邪コロナに独占され、もっと深刻な病気の人が診察さえ受けられない。何しろ中国の初動がショッキングだったからな。世界中の人に恐怖を与えるに十分だった。共産党は全ての問題を解決してくれる「大審問官」のような存在であらねばならなかったから、ポーズとしてもあんな乱暴なことをせざる得なかった。その恐怖のイメージが、政治体制の違う全世界の国にも伝播した。

 
しばし、戦乱の都市を離れて草のいおりに住みたい心境。でも方丈記の時代のように街角に死体がゴロゴロ転がっている訳でもないのでそれも大げさか。結局何をやってもパフォーマンスにしかならないこの時代。やはり都市の中でみんながせっせと作り上げる「共同幻想に合わせて、うなづいたり踊ったり道化てるのが、非国民にされない賢い道か。
 
世間は怖いからね、というのは引揚者(今でいう帰国子女)の亡き母の言葉。とりわけ怖いのは、世間をあらぬ方向に先導する、どこに隠れているか分からないクレーマーたち。カフカの作品や不条理劇の登場人物になった気分。さても、庭の花はいつものように咲いているのにね。人生すべて事もなし、というのは誰の言葉だったか。
 
爺さんの果てしないつぶやきで失礼。
 
コロナウィルス。人口100万人に対する死者数の割合の上位3国はスペイン(338.8)、イタリア(311.7)、フランス(202.1)。米国では56.7、日本は0.69。この日本の死者数の異常な少なさはなぜか。東北大副学長の大隈教授が丁寧に解説。これが事実なら経済的に破滅的なダメージを与えるだけの欧米並みのロックダウンなんてとんでもない。
 

 

4月27日
 数理モデルから得られる予想は、限られた条件において整合させられた作成者の願望をベースにした一つの理想値にすぎない。しかし、それが事実と一致しないと、現実を否が応でも従わせようと魔女狩りに走る。宗教と違い、本来新たな事実による反証可能性を織り込んでいるのが科学だが。(ポパー)となると、これは科学ではない。えせ科学。そんな「常識」(小林秀雄が戦後まもなく「常識」について書いた意味が実感的に分かった)さえこの人は知らなくて、狭い専門分野で成果を挙げ幸運にもウイナーになったがゆえの全能感で持って、単一のスタンダードを世の中全体に適用しようとしている。
 
やはり初めから言っているように、「コロナ教」という名の「脳ウイルス」が流行っている。篠田氏の挙げているオウム真理教との相関性が面白い。WHOという国連の一部局が、保健衛生という限られた観点から出した理想主義的な指標(これ自体にも様々なバイアスが入っている)が、世界中を覆ってしまい経済破滅を引き起こすことの恐ろしさ。現実に南米のどこかの国では路上で物売りしている人々がそれなら明日のおマンマがなくなるよと悲鳴を挙げている。反エリートのトランプがWHO攻撃しているのもそれなりに理由がある。おそらく恵まれた境遇のWHOのお偉方は、日銭を稼いでようやく生きている人たちのことなど、皆目分からないのだろう。まず自分がその人たちの立場になって考えよ。
 
ナチスユダヤ人を殲滅しようと事実、ヨーロッパで学んだポルポトのエリート集団が都市民を下放させ何百万人も虐殺した事実、こうした無数の悲惨な歴史的事実から学べるのは、我々が良かれと思ってすることであれ、それを限られた知見から単純化し徹底化しようとすることからは恐ろしい結果しか生まれないということ。しかし、自分は違うといって、それでもそういう理想主義的な意志(ナチスポルポトでさえ、元は良い世の中を作ろうという善意なのだ。もちろん西浦氏もそうなのだろうと疑わない)を持って社会に関わろうとする人がいるならこう言いたい。
 
まず自分の持っているものを身近にいる貧しい隣人に与えてからそうしなさいと。そうできないなら大層なことはやめておこう。自分は頭がいいからと思っている人がいるなら、ノーベル賞の学者であっても、それは限られた範囲の中で、あなたのお脳は極めて緻密に整合的に働いたというだけなのだということを自覚してほしい。あなたがいなくても、世界は動く。
 
4月29日

これが明白な事実。だがどうしてコロナだけに焦点が当たって、ウイルスなんて撲滅不可能なのに完全撲滅しようとしているのか。はじめからまったく理解不能だ。コロナでは緊急事態宣言を出して、なぜガンでは血管死では緊急事態宣言を出さないのか。世界の政治は、事実ではなく、人々のリスク感覚を一番脅かしているもので動く。となるとその恐れを作り出しているものが最大の原因ということになる。これは脳を汚染するマスコミとインターネット、新旧メディアが作り出すディストピアの予兆だ。「脳」の外に出て変わらず咲いている「野の花をみよう」。

 松本 康男 - コロナなんて全然大したことないね 笑 例年と比べて、自殺がどれくらい増えてるかというのが重要かな。... | Facebook

5月1日

コロナという名前の負のブランディングが大成功した新新型のインフルエンザが、老齢者の死への恐怖をあぶり出した。しかし、この騒ぎによる底知れない経済損失は、これから若者たちがかぶることになる。すでに自殺者も出始めている中で、経済より命が大事なんて誰が言ってる?

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 5月21日

コロナ騒ぎについてはもう書きたくない。マスコミの連日連夜の洗脳シャワーを受けた人を正気に戻すのは徒労に近い。下記池田さんのまとめへの感想を最後にしたい。

バランスのとれた常識に基づくクリアな素晴らしいまとめ。しかし、オタク科学者(事実による反証を公に認めない科学者は本来科学者と言えない)と視聴率しか頭にないマスコミの煽りに依拠した政策の誤りによる社会的な被害は、すでに相当に大きい。現実にすでに次々潰れた中小の会社、閉めた店が大量に出てきている。当然大量の解雇が始まるだろう。明日を暮らす術を奪うとしたら、それは次には当然たくさんの人の命に直結する問題となる。もはや一部の弱い老人が風邪で800人近く死ぬ問題ではない。(毎年老人は平地で転んでも7,000人死ぬ。)このまともに経済活動をしてきたら誰でも分かる理屈を分からないとしたら、政治家どころか、人間としてもまったく失格だと思う。誰にも分からない未来の架空の予測に幻惑されずに、いま明らかになっている事実に基づく、早急な政策転換を望む。

「42万人死ぬ」シミュレーションはどこが間違っていたのか – アゴラ